建築家で、「尺度」の研究家でもある専門家は、古代日本人の成年の平均身長を、五尺と推定している。約一五〇センチメートルである。もちろん古代日本人にも北方系や南方系があり、またその実測も、平均値計算も、現在では至難のことではあるが、明治期の日本人の身長調査によると、男五・二四〇尺(一五九センチメートル)、女四・八二四尺(一四六センチメートル)で、その平均は五・〇三尺(約一五〇センチメートル)であるというから、まずそんなものとかんがえてよいだろう。
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そして、戦前までの日本人の身長は、だいたいそれにちかい数字であったといわれている。ところが、第二次大戦後は、日本人の平均身長はのびにのびて、いまでは一六○センチメートルをこえつつある。一部の学者のあいだでは、このようなのびがつづけば、とおからず日本人は世界有数の身長のたかい民族になるのではないか、などといわれているが、それはともかくとして、一六五センチメートルぐらいに達するのは、もう時間の問題といっていいであろう。