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関節機能の使い方

欧米人が胸を張ってさっそうと歩いているのに、どうして日本人の女性は、背中が丸まったタラタラ歩きになってしまうのでしょう。その原因は、関節機能の使い方にあります。そして、一番の大きな違いが「股関節に上手に乗れているかどうか」なのです。前かがみになって姿勢が悪くなるのは、これまでの長い歴史のなかで身についた日本人特有の身体感覚によるものです。昔の日本女性は後ろに大きな髷を結った髪型をしていましたし、着物の帯は腰の上で結んでいました。どれも、後ろに装飾が集中する装いです。じつはこれ、日本人の身体感覚にとてもかなったものなのです。日本女性は、生まれもった内側に向かおうとする身体のバランスをとるために、後ろに重みをもたせて、過度に前傾姿勢になることを防ぎました。また、掃除や長刀の練習などではタスキをかけて、気合を入れました。タスキをかけると、丸まりがちな背中がすっと伸びますから、肩甲骨と股関節の自由度を高め、身体がスムーズに動くようになります。つまり、昔の日本人女性は髷や帯、タスキを使って、上手に股関節に体重を乗せる知恵があったのです。
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